「歯みがき嫌い」はママにも原因?

「歯みがき嫌い」はママにも原因?

親子の楽しい時間にするヒント – 朝日新聞デジタル&w

子どもが、歯みがきを嫌がっていませんか? 磨き残しのないように、母親がブラッシングしても、なかなか言うことを聞いてくれなかったり。「歯みがき嫌い」の原因は、実はママにもあったのかもしれません。

親にとって、子どもの健康を守ることはとても大切なテーマです。食事、お風呂、手洗いに歯みがき……。いつかは自分でちゃんとできるようになってほしいからこそ、親は子どものために日々奮闘するもの。でも、「ちゃんとやってあげなきゃ」と思って頑張れば頑張るほど、なかなかううまくいかない子育てに戸惑う時もあると思います。

特に歯みがきは、毎日繰り広げられる親子の“格闘技”。ムシ歯にならないようにと、しっかり磨こうとすればするほど、子どもは駄々をこねて嫌がったりします。そんな時、真剣に闘うママがつい怖い顔になり、子どもはますます歯みがきに拒否反応を示してしまいます。

「本当はもっと楽しく、一緒に歯みがきを楽しんでもらいたいのに……」。そう思っているママも多いのではないでしょうか。子どもが自分で歯みがきをできるようになっても、磨き残しはたくさんあるはず。だから、ママが「仕上げ磨き」をしてあげることで、ムシ歯を予防するだけでなく、一人でしっかり磨けるように導いてあげたいものです。

そんなママの悩みと本音に着目して、クリニカはある“実験”をしました。2歳から5歳の子どもとその母親、4組の親子は、みんな歯みがきがうまくいかずに日々闘っています。その姿を撮影した映像を見たママたちは、自分たちの笑顔が消えていることに反省しきり。そこで、子どもたちにママの歯を磨いてもらったのです。

いつもとは逆の立場でママの歯をブラシングして、子どもたちはうれしそう。ママも自然な笑顔になり、磨かれる側の立場を感じていました。母親たちが気付いたのは、笑顔の大切さと、歯みがきが親子の大切なコミュニケーションのひと時であるということ。あるママは「いい時間にできるのにしていなかったことが、もったいなかった」と感想を語りました。

にっこりと笑顔で歯を磨く、それだけで歯みがきは楽しくなります。毎日の歯みがきで親子が向き合い、一緒に磨いたり、子どもの成長をほめたりしていく。そうすることで歯みがきが習慣化されて、子どもが仕上げ磨きを卒業していくことができるはずです。

今回の実験の動画が掲載されている「HA!HA!HA!パーク」は、子どもの歯みがきを応援するウェブサイト。歯が生える前から永久歯が生えそろうまで、親がすべきことや子どもが覚えることをまとめています。まがる・おれない安全ハンドルのハブラシや、親子で楽しめる歯みがきソングなども紹介しています。

さらに、お悩み相談室では「何歳から歯を磨かせたらよいですか?」「仕上げ磨きっていつまでしてあげたらいいんでしょうか?」などの質問にきめ細かく回答しています。子どもの大切な歯を守っていくために、成長に合わせて歯みがき習慣のヒントにしてみるのはいかがでしょうか。

多摩市永山 亀山歯科 東京都多摩市貝取1-17-3
京王永山駅,小田急永山駅より徒歩8分

赤ちゃんの虫歯を予防するには 3歳までの時期が重要!

赤ちゃんの虫歯を予防するには
3歳までの時期が重要!

多摩市小児歯科ニュース

我が子にはずっと虫歯ゼロでいて欲しい、と誰もが願うものです。
実は赤ちゃんの虫歯を予防するには、乳歯が生え始めてから3歳までの時期が勝負だといわれています。
赤ちゃんが虫歯になる理由、家族が知っておきたい正しい虫歯予防法について解説します。

赤ちゃんが虫歯になる原因は?

なぜ赤ちゃんに虫歯ができるのでしょう。
虫歯は、歯に感染した虫歯菌(ミュータンス菌)が酸を出して歯を溶かすために起こります。
生まれたての赤ちゃんの歯に虫歯菌は存在していません。
生まれたての赤ちゃんの口腔内は無菌なのです。
赤ちゃんの口腔にいる虫歯菌は、虫歯菌を持つ大人からうつされたもので、
その原因は親から子への食べ物の口移し、はしやスプーンの共有、キスなどが挙げられます。
日本人の9割は虫歯菌を持っているとも言われており、赤ちゃんは両親や祖父母などに
お世話をしてもらう際に虫歯菌をもらう可能性が高くなります。
ただし、虫歯菌をもらった赤ちゃんが必ずしも虫歯になるわけではありません。
一生のうちで赤ちゃんの口腔内に虫歯菌などの菌が定着するのは、乳歯が生えそろうまでの
生後19~36ヶ月の間で、この時期に虫歯菌の感染を予防すれば、虫歯菌がすみつくのを阻止することができるためです。
つまり「生涯虫歯ゼロ」を目指すならば、この時期に赤ちゃんの歯に虫歯菌を
感染させないことが重要といえるわけですね。

赤ちゃんの虫歯を予防するには

そこで赤ちゃんに乳歯が生え始めたら、虫歯予防を意識した口腔ケアをスタートさせましょう。
ポイントは、
・大人が赤ちゃんに虫歯菌をうつさないこと
・食後に口腔内をきれいにすること
・虫歯菌のエサとなる砂糖を与え過ぎないこと
です。

家族全員が、食べ物の口移しやはしなどの共有で赤ちゃんに虫歯菌がうつることを認識し、
赤ちゃんに虫歯菌をうつさないようにしましょう。
また、虫歯菌は口腔内に入ってもエサがなければ歯を溶かす酸を出すことができないので、
ミルクや離乳食の後には赤ちゃんの口腔内をきちんと洗浄しておくことも欠かせません。
食後には、濡らして軽くしぼったガーゼで赤ちゃんの口腔内と歯の汚れをふき取ると良いでしょう。
生後6か月頃からは歯ブラシも使い始めます。
この頃は、赤ちゃんが歯ブラシに慣れるための準備期間でもあるので、
赤ちゃんの機嫌が良い時を見計らって歯ブラシで歯を軽く磨く程度でかまいません。
もしも赤ちゃんに歯磨きを強要すると歯磨きが嫌いな子どもに成長してしまう可能性があるので、
歯磨きは楽しい雰囲気で手短に済ますようにしたいですね。
虫歯菌のエサとなる砂糖(ショ糖)は、市販の甘いお菓子や清涼飲料水に多く含まれています。
甘い物は控え、水分補給にはお茶や白湯を与えましょう。
また、だらだらと飲食させるのも良くありません。
食事の時間を規則正しく決め、食後には口の中をきれいにしておきます。
赤ちゃんを寝かせる時に哺乳瓶でミルクを飲ませている場合は、
その都度口腔内をガーゼで拭きとっておくと良いでしょう。
なお、母乳に含まれる糖分はショ糖ではなく虫歯のエサにならない乳糖なので、
添い乳をしても虫歯の心配はありません。

赤ちゃんの歯を強くするために

また赤ちゃんの歯や骨はお母さんが妊娠中に摂取した栄養から作られるので、虫歯菌に
侵されにくい強い歯を作るには、お母さんが妊娠中に栄養バランスのとれた食生活を
心がけることも大切です。
歯を丈夫にする栄養はカルシウムです。
不足しがちな栄養なので、カルシウムを豊富に含む乳製品、小魚、豆類などを積極的に
食べるようにしましょう。

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歯の生え替わり期、受診を

歯の生え替わり期、受診を

2017年02月24日 読売新聞 多摩市小児歯科ニュース
永久歯確認、むし歯予防

子どもの歯は、小学校入学前後から永久歯に生え替わり始める。この時期に歯科を受診し、永久歯が育っているかどうか、確認するといい。そして生え始めた永久歯がむし歯にならないよう、大人が仕上げ磨きを励行し、定期的な歯科受診を心がけたい。

20本の乳歯が親知らずを除く永久歯28本に生え替わるのは、おおむね6歳から12歳にかけて。乳歯だけ生えているように見えても、あごの中で「歯胚」と呼ばれる永久歯の“芽”が育っている。大阪歯科大教授で小児歯科専門医の有田憲司さんは「小学校に入学する前後に歯科を受診して口元のエックス線検査を受け、永久歯の発育状況を確認してほしい」と話す。

受診により、永久歯の数が生まれつき少ない「先天性欠如」や、あごの中で十分に育たずに生えてくる「形成不全」がわかる場合がある。原因は不明だが、どちらも子どもの10%前後にみられるそうだ。「通常より歯の多い『過剰歯』のケースもある。早期発見して対応すれば、自然な歯並びの育成や歯の治療につなげられる」と言う。

一方、生えたばかりの永久歯は未成熟で抵抗力が弱く、むし歯になりやすい。成熟した永久歯になるまでに3年程度かかるとされ、小学3年頃までは、大人が仕上げ磨きをすることが大切という。有田さんは「膝の上に子どもの頭を乗せ、あおむけに寝かせる。歯ブラシを鉛筆のように持ち、『シャッシャッ』と音がなる程度の、軽い力で磨くといいでしょう」と助言する。

最もむし歯になりやすいのは、乳歯の奥に新たに生える第1大臼歯。生え始めは手前の乳歯よりも高さが低いため、歯ブラシが届きにくい。口の横から歯ブラシを入れて、小刻みに動かすのがコツだ。奥歯は生えたことに気付かないことも多いといい、「下の前歯が抜けたら、奥歯も生え始めるサインと考えられます」と有田さん。「初期のむし歯なら削らずに治すことができる。早期発見のためにも、3か月に1度は歯科に通う習慣を」と呼びかける。

歯ブラシ選びも大切だ。ライオン歯科衛生研究所の歯科衛生士、阿部有美子さんは「生え替わり期は歯並びがデコボコしており、磨き残してしまいやすい。奥まで届く長さで、ヘッドの小さい子ども用歯ブラシを選ぶと安心です」と話す。「6~12歳」「生え替わり期用」などと表示されている商品だ。

歯磨きの主な目的は、むし歯の原因となる細菌の塊「プラーク(歯垢しこう)」を取り除くこと。毛先が開いたり毛のコシがなくなったりした歯ブラシは、歯磨きの効果が落ちている。使用して1か月が交換の目安という。「歯磨き粉は歯質を強くするフッ素配合の品がむし歯予防に有効です。また、歯磨き後に口を水ですすぎ過ぎると、フッ素の効果が薄れてしまう。すすぎは10~15ミリ・リットルの水で、1回程度で済ませましょう」とアドバイスしている。

■生え替わり期の歯の手入れのポイント

・仕上げ磨きはリビングなど明るい場所で。磨いている間は呼吸しづらいので、何度か短い休憩を挟む。

・間食が多いとむし歯になりやすい。回数を決め、だらだらと食べさせない。

・歯間の歯垢はデンタルフロスを使って取る。特に乳歯の奥歯の間に注意。

・乳歯のむし歯は放置しない。きちんと治療し、歯磨き習慣をつける。

(有田さんの話を基に作成)

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